国本 真絵

Kunimoto Mae

 

「 OUTLINE 」

 

2023/010/30 - 11/11

11:00-19:00(土日17:00まで)

 

 水曜定休日

 

 

自分の存在が不確かな気がするときや、同じ物事について話しているのに見方が180度違ったと き、人や物の輪郭がその時々で不定形であることに気づく。

 輪郭を絶対的に認識するのは難しくて、多量の情報や環境の中で要素を拾いながら相対的に決定していく。

しかし自身の周囲をとりまく情報は膨大で、取捨選択が間に合わず否応なく取り込まれることもままある。

物事にいたっては経験から安直に認識しがちで、選択という脳の労働か ら開放されるように省エネを図ろうとする。

流されたり、省略した選択の中には大事な要素があったかもしれない。抜け落ちた要素が齟齬を生んでいるのかもしれない。

 絶対的な形を持たない自己の輪郭や物事の要点をできるだけ正確に認識するためには、面倒くさがらずに丁寧な選択を連続させる必要があるのではないかと思う。

 先入観や印象ではなく、まず実直に注視する。そこからアウトラインを選択していく。

 2023年10月 国本真絵

 

 

金属工芸の技術を基にコンセプチュアルな彫鍛金作品を発表し続ける"コンセプチュアル工芸アーティスト"国本真絵による初の個展となります。

本展ではOUTLINEをテーマとし様々なアプローチによる作品群を披露しております。情報が過多となった現代では情報を加速度的に消費するあまり物事の本質的な輪郭線が見えづらくなっている、という論理的視点を軸に丁寧な工芸技術を駆使し表現しております。

工芸とコンセプチュアルアートというとても相性の悪い二者を見事に融和させる希有な存在の初個展をぜひご堪能ください。

gekilin.

  

国本 真絵

Mae Kunimoto

1996 大阪生まれ

2021 大阪芸術大学 工芸学科金属工芸コース 卒業

2022 大阪芸術大学 工芸学科金属工芸コース 非常勤副手

 

不定形の感情や事象を、金属素材の硬質さや制作技法の特性を利用し輪郭を浮かびあがらせる。

 

グループ展

2018〜2023

「Melting Pot」ギャラリーいろはに

2018

「Melting Pot 2018+」阪神梅田本店 美術画廊

2020

「第2回大阪アンデパンダン展」TRI-FOLD(サロンモザイク)

2022

「Osaka Indecompe 2022」TRI-FOLD(gekilin.)

「HANSHIN Art Meeting」阪神百貨店ハローカルチャー

「ART!ART!OSAKA」大丸梅田店

「Osaka Laugh & Art 2022」大阪市中央公会堂

2023

「Osaka Indecompe 2023」enoco

「20 page vol.1」gekilin.

「工芸のちから 2023」大阪芸術大学 芸術情報センター

「目利きが選ぶmy favorite展」FEI ART MUSEUM YOKOHAMA