開催風景
exhibition pic
しまだそう Shimada So
1983 大阪府生まれ
2009 近畿大学文芸学部芸術学科 卒業
solo exhibition
2017 コピコピ (GLAN FABRIQUE inc.la galerie/Osaka)
2016 G式のK式 (linlow/Osaka)
ラヴィアンうし (Galerie Tzigane/Osaka)
サヨナラポッピンワールド (street gallery/Kobe)
ALL NIGHT HAPS 2016 ([SUKIYAKI]HAPS/Kyoto)
2015 イメージでした (spectrum gallery/Osaka)
キャプテンフランスパンとレーザーワニ (2KW58/Osaka)
MAYBE,COSMOS (YIRI ARTS/Taipei)
2014 そううぃんどう (street gallery/Kobe)
宇宙の8ふしぎ (spectrum gallery/Osaka)
ようやく無題 (2kw gallery/Osaka)
NO PLAN-脳腐乱- (KUNST ARZT/Kyoto)
2013 後日の芳香 (spectrum gallery/Osaka)
2012 0≒Be式 (Comtemporary Art Gallery Zone/Osaka)
そううぃんどう (street gallery/Kobe)
1,000×しまだそう×青い家 (AIR MINAMIYAMASHIROMURA「AOI IE」/Kyoto)
理、在る。 (2kw gallery/Osaka)
2011 B面の界隈 (spectrum gallery/Osaka)
2D or not 2D (street gallery/Kobe)
荒唐無稽文化罪 (2kw58/Osaka)
2010 せこはん景色・でらっくす (spectrum gallery/Osaka)
せこはん景色 (2kw 58/Osaka)
2009 double bind (gallery Den/Osaka)
受賞・入選 AWARD
2018 第9回 清須市はるひ絵画トリエンナーレ優秀賞
第7回 山本鼎版画大賞展入選
2017 シェル美術賞2017入選
第85回日本版画協会展入選
京展(版画部門)入選
京展(洋画部門)入選
2016 シェル美術賞2016入選
第84回日本版画協会展入選
まどかぴあ版画ビエンナーレ入選
2015 YOUNG ART TAIPEI/AWORD 2015ベスト5ノミネート
2012 ゴールデンコンペティション2012優秀賞
シェル美術賞2012入選
2011 シェル美術賞2011入選
2010 シェル美術賞2010入選
2008 全国公募 第七回サムホール大賞入選
Art Fair
2016 the art fair +plus ultra 2016 (Spiral Garden/Tokyo)
2015 YOUNG ART TAIPEI2015 (Sheraton Taipei Hotel/Taipei)
2014 new city art fair Taipei (The Songshan Cultural and Creative Park/ Taipei)
2012 YOUNG ART TAIPEI2012 (Sheraton Taipei Hotel/Taipei)
2011 CHIC dessin (ATELIER RICHELIEU/Paris)
2010 ART SAN DIEGO 2010 (Hilton San Diego/San Diego)
『もっぺん』:関西弁でもう一度、ふたたびの意。
『moppen』:オランダ語で冗談の意。
『ぽっぴん』:近世のガラス製玩具。首の細いフラスコのような形態で底が薄く、長い管状の部分に息を出し入れすると気圧差とガラスの弾力により底が「ポッピン」という音を発する。ガラス製の為、ポルトガル語でガラスを意味する vidro=ビードロとも呼ばれる。
『poppin'』:popの現在分詞。ポンと鳴る。弾ける。
振り返って。
①この2年と少し『VITA NOVA』という名の一連の絵を描いていた。きっかけは終戦直後に創刊された『新生』という雑誌の表紙を何かの拍子に見かけた事。雑誌名のロゴの下におそらく(新しい生活)の直訳と思われるラテン語の『VITA NOVA』の8文字が並んでいた。
②ちょうどその頃とある個展のプランとして、明治維新の盛りに欧米に追い付け追い越せと文明開化に明け暮れた当時の日本の象徴としての『スキヤキ(牛肉食)』と、戦後高度成長期に向かって邁進する日本の象徴としての 『上を向いて歩こう(日本の歌謡曲として唯一ビルボードシングルチャートの1位になった歌、アメリカでのタイトルはSUKIYAKI)』を重ね合わせ、世界への複雑な憧憬=コンプレックスという視点で何か作品化できないかと思案し資料集めに明け暮れていた。結果としては、このコンセプトはほとんど誰にも伝わらなかったのだが、その頃から物事を見つめる視点(時間的、空間的位置)について意識するようになった。
③さて、『VITA NOVA』シリーズと並行して、この2年ほど版画工房づくりを活動の中心に据えていた。きっかけは、ひょんな事からスタジオを引っ越した事だ。原因はネズミである。ネズミといえば世界的に人気のあの米国産のキャラクターもネズミがモチーフなんだとか。そういえば、あのネズミも僕に複雑な憧憬の念を抱かせる。
いよいよシルクスクリーンを一通り行える程度の工房が完成に近づいたので、そろそろ本腰をいれて作品でも作ろうと思い立ったのが3日程前のことだが、いざ絵を描くとなると筆がすすまない。しかたがないので、過去に絵具で描いたタブローの写真なんかを弄繰り回してどうにかこうにか格好がついたような次第。
ただ、シルクスクリーンで同じ絵を何枚も刷っていると、紙の前で筆も進まずじっと悩んでいた自分がどこかにいってしまったような気になる。質より量とはよく言ったもの。
タイトルのMOPPEN POPPIN' TIMEだが深読みすればいくらでもこじ付けられるだろう。ロゴデザインを見ればなおさらのこと。
頭がぐるぐるしてきたんでこの辺りで勘弁してチョーだい。
しまだそう 2019年3月